彼はまだ、内のことしか知らない
2017.09.07 10:09 @6_haruta_6
2017.09.07 11:28 @kiyamame
「見ろよ」
ネズミが指差す。
NO.6が闇を切り開き、光にまみれて遠く輝いていた。
「朝も昼も夜も、あそこは、ああやって輝いている。きれいだろう」
「うん」
「だけど、あんたが、これから生きていくのはこっちだ」
そこは闇に沈み、わずかな灯りが点々と散っているだけだった。
心細げな光が、闇の黒さをいっそう際立たせている。
2017.09.07 @kyosuke1105n
夕暮れ時に偶然見つけた秋桜畑で戯れる紫苑とネズミ。 こんな平和な日もあっただろうと思います。
西ブロックでは、どんな月が見えるのだろう。
2017.10.04 21:21 @kiyamame
仕事帰り
イヌカシの家
2017.10月某日 @kyosuke1105n
2017.11.21 19:05 @kiyamame
『「眠って……いいか」「いいよ。ヤマは越えた。あんたは勝ったんだ。たいしたもんだ」髪をまさぐる指も、声の調子も、優しかった。』(1巻より)丁度このくらいの時間かなぁ。ネズミ、寝ずの看病お疲れ様。2017.11.23 6:28 (@fururi_ura)
@kyosuke1105n
@kyosuke1105n
2017.12.24 19:40 @itinoseNn
ネズミの家
@kyosuke1105n
『作戦会議』
2018.01.31 22:19 @itinoseNn
2018.02.10 22:19 @kiyamame
「アンタにダンスを教えてやる」
紫苑の腕を取り、無理やり立たせる。腰に手を回す。
「で、王子さま、ダンスのご経験は?」
@kyosuke1105n
人狩りの二日前。
悲鳴なんて聞かれてたまるか。
無様な姿をさらしたくない。
腰に回った手がさらに強く胴を締め付けてきた。
「落ちるぞ」
@kyosuke1105n
衝撃がきた。
身体をしたたかに打ち付ける。
@kyosuke1105n
@kyosuke1105n
矯正施設潜入
闇が突き刺さる。
網膜にも鼓膜にも皮膚にも、鋭利な針として突き刺さる。
@kyosuke1105n
捨ててなんかいかないさ、紫苑
ひと思いに、喉を掻き切ってやる
安心しろ。おれにだって情けはある。
ほんの一瞬でおわらせてやるから。
アンタに苦痛など、決して与えない。
@kyosuke1105n
@kyosuke1105n
「キスしてやるよ」
「え?」
「喉を掻き切る前にキスしてやる。おれが、あんたよりずっと上手に別れのキスができるって思い知ってから、天国に行くといい」
@kyosuke1105n
生きて戻ると、きみと誓った
生きて、きみとあの部屋に戻る
@kyosuke1105n
「面白い子だ」
頭上から声が降ってきた。
「話を聞こう」
見上げる。
「あなたは何というお名前なのですか?」
「老」
風が凪いだ森でときおり出くわす痛いほどの静寂が訪れた、
静寂の中、老人の言葉だけが穏やかに広がる。
「老。そう呼ばれている。」
@kyosuke1105n
森の民
@kyosuke1105n
歌う者
@kyosuke1105n
ただいま
@kyosuke1105n
『バレンタインのおかえし。』
@yurinasu_
@aoi517bell